最近新しく .am ドメインを取得しました。目的はドメインハックだったんですが、この TLD、実は上位登録機関の方針で WHOIS 公開代理サービスが使えないのです。事前調査をしておらず、購入後に登録したレジストラで WHOIS 公開代理設定が出来ないので調べたところで発覚しました。ちなみに海外のレジストラも含めて調べましたが、どこも無理そうでした。

WHOIS は全世界の誰でも見られます。それはつまり、このドメインを使うには個人情報を晒すリスクを負う必要があることを意味します。このまま眠らせるには惜しいドメインなので色々調べたところ、バーチャルオフィスを使えば個人情報を晒さないようにできそうだと気が付きました。

バーチャルオフィス

バーチャルオフィスとは、実際に事務所などを契約して構えなくても、一定の料金を支払えば住所のレンタル、郵便物の転送、電話番号の利用、FAX の利用などができるサービスです。このうち、住所情報だけを利用して、それを WHOIS に登録すれば個人情報を晒さなくて済みます。

オフィスと言うからには高いんじゃないの?と思われるかも知れませんが、探してみると意外と安価なバーチャルオフィスがあったりします。自分が使っているところは住所のレンタルと郵便転送だけできるプランがあり、そのプランだと年間一括払いにすると、月額にして ¥480 で利用できます。ざっと探した感じそこより安いところは見つかりませんでした。

また、バーチャルオフィスの多くは検索エンジンのインデックスに載らないように住所を記載する必要があるという条件があり、noindex を付けたり画像にしたりして対応する必要があります。WHOIS の場合はインデックスには基本的には載りませんが、今後インデックスにバーチャルオフィスの住所が載ることがあれば利用停止される可能性があります。

私設私書箱はどうなの?

別の住所を持てるものとして私設私書箱もありますが、登録者情報として認められる住所は常設である必要があり、私書箱は基本的に利用できないようです1。ちなみにバーチャルオフィスでレンタルできる住所は法人登記もできるものなので、私書箱よりも利用できる範囲が広いです。

まとめ

.am などの WHOIS 公開代理サービスが利用できない TLD でも個人情報の公開を避けることができます。また、以前起こった某レジストラのように特定 TLD の WHOIS が強制公開されてしまうというリスクも避けることができます。難点としては、ドメインの維持費にバーチャルオフィスの料金が上乗せされてしまうことでしょうか。
最後になりますが、この方法を使う場合はくれぐれも自己責任でお願いします。