最近 iPhone 7 (PRODUCT)RED ™ を買いました。その際に以前使っていた iPhone 6s を買い取りに出したのですが、ふと、買ったはいいものの全然使ってなかったりしたものがあることを思い出しました。具体的には PFU Happy Hacking Keyboard Professional2 とか。このまま置いてても使わないままだしせっかくなのでメルカリで売ることにしました。メルカリを初めて使ったのでその感想です。基本的には売り手側の感想になります。

メルカリとは

言わずと知れたフリマアプリ (サービス) です。公式にはフリマアプリと書いてますが、WEB でも使えるっぽいです。良いエンジニアがたくさんいるところというイメージがあります。

手数料と送料

出品したものが購入されると販売価格の10%が手数料として販売価格から引かれます。5,000 円で売ったら 500 円が手数料として引かれることになります。さらにここに送料がかかってきます。個人が普通に送るより安くなってはいますが、宅急便だとサイズによって600円から1000円かかります。

これらをふまえると、例えば相場価格である 5,000 円で売りたいものがあるとすると、大体 6,000 円強ぐらいの値段をつけて出品する事になります。ところがこれだと相場より高くなってしまうので、結果としてなかなか売れないということになります。で、相場価格で出品した場合、出品者側は相場より低い利益しか得られず、購入者は相場価格でしか買えません。つまり Lose-Win、悪いと Lose-Lose の関係になるのではないかと思うわけです。

売買において、合意が取れているのであれば Win-Win と見ることもできますが、少なくとも出品者側は確実に売るためには価格設定を妥協せざるを得ないので Lose-Win にしかならないと私は考えます。実質的な勝者はプラットフォームを提供しているメルカリだけです。

以前現金 40,000 円が 47,300 円で売られているみたいなのが話題になりましたが、この場合 4,730 円が手数料としてかかるため 42,570 円、送料も含めると実質利益は 2,300 円弱ぐらいになります。錬金術には変わりありませんが、結構印象は違うのではないかと思います。

相場価格または適正価格

メルカリは基本的には個人間売買なので、相場価格や適正価格が考慮されないことが多々あります。メルカリは過去に売れたものも見れるようになっていて、以前同じものが安く出品されていたというのも観測できるため、適正価格またはできるだけ高く売りたい売り手にとっては厳しくなります。前述 したとおり、そもそもメルカリの仕組みとして手数料がかかるので適正価格ではまず売れません。

また、出品してから数日間の閲覧数がその商品の閲覧数の大部分を占めるので、価格設定に失敗して初動で売れないと厳しい状況になります。後で値下げすることもできるのですが、いいねしてくれている人にしか通知されないので大して効果はありませんでした。

大きくて価値のないもの < 小さくて価値のあるもの

メルカリでは匿名配送というのができるのですが、宅急便だと 1,000 円以上で売れないと使えません。これはメルカリの匿名配送を利用する際の宅急便の送料上限が 1,000 円だからだと思います。ですので、サイズが大きいが価値の低いものはそもそも利益になりません。宅急便コンパクトも確か 500 円以上という縛りがあったと思います。このため、1,000 円ぐらいで買った安いキーボードとかは売れないことになります。(新品で 1,000 円のキーボードを中古で 1,000 円で買う人はいない)

逆に小さくて価値のあるものは送料も安く済むので、出品はそういったものがメインになります。ですが、何度も書きますが、送料が安く抑えられたとしても手数料がかかるので売りたい値段をそのまま利益にするのは難しいです。

メルカリの利点

メルカリを使う利点としては、匿名配送が挙げられます。メルカリは出品者と購入者、お互いの住所氏名などを開示しないまま取引が完了できます。個人的にはこれしか利点がないかなという感じです。

まとめ

メルカリはモノを処分する際の最終手段にするのが妥当じゃないかと思いました。電子機器などは中古品買い取り業者のほうが多分高く買い取ってくれます。そういうところで売れないものはメルカリに出すといいのではないかと思います。