天使のスタートアップ を読んだので感想を書きます。



概要

この作品は、倒産寸前のITベンチャーが突如現れたエンジェル投資家によって、事業を人工知能へとピボットして会社を再建していく、という内容になっています。そのエンジェル投資家が女子小学生という、大変キャッチーで興味が引かれる設定です。

女子小学生という設定必要?

女子小学生がエンジェル投資家というキャッチーな設定ですが、読んでみると「女子小学生である必要なくない?」という印象でした。エンジェル投資家がオッサンでも大して物語の展開は変わらない感じで、割と無理やり女子小学生を物語にねじ込んでる感があります。

専門用語など

作者はIT系企業で働いている(働いていた?)ようなので、それなりに専門用語が出てきます。簡単な説明はありますが、まったく知識がない人が読むよりは多少知識がある人が読んだほうが楽しめるかと思います。あと、機械学習(たぶんDeep Learning)を使って2日で画像を認識して返答するチャットボットを作るプログラマが出てきます。Pre-trained Modelを使えばそれなりの精度で画像を認識するプログラムを2日で作れなくはないでしょうが、そもそもDeep Learningの知識がゼロだと周辺技術や概念の習得が必要なので2日ではできんやろと思ったりしました。

経営に関連する用語も多く出てきますが、だいたい説明がないので知らないと読み飛ばすことになります。こちらも特に物語に関係してこない感じで、単に専門用語を散りばめた感が否めません。

まとめ

あくまで私個人の感想ですが、この作品をひとことで表すなら

「乗るしかない このビッグウェーブ<人工知能ブーム>に」

です。
私は読むのがあまり速いほうではないですが、それでもサクッと2時間程度で読めたのでかなり読みやすいライトノベルです。ただ、「なれる!SE」ほどITに寄っていないので、そこを期待して読むとなんか違うということになる可能性が高いです。IT + 人工知能 + 経営というテーマを大衆向けに書いた感じで、それぞれが同等に”薄い”ので、どれかひとつに詳しいと物足りなさを感じるかもしれません。