最近ビリヤードを始めたのですが、新型コロナウイルスの影響により不要不急の外出を控えているためビリヤード場に赴くことができません。
そこで、ビリヤード場に行けないなら家で撞けばいいじゃない。ということで家庭用ビリヤード台を買いました。

買ったのはRILEY社の家庭用ポケットテーブルのBLF-6です。

サイズは業務用ポケットテーブルの9フィートより3フィート小さい6フィート(約183cm)で、付属品として短いキュー2本、公式規格の球より小さいボール1セット、トライアングルラック1つ、ラシャを掃除するためのブラシとチョークが2つ付いてきます。

サイズ感

ボールが思ったより小さかったので公式規格のものを別途買ったのですが、BLF-6はクッションの高さが低く、公式規格のボールだと少し強く撞くとすぐ外に球が飛んでいってしまいます。また、最大限のショットをすると的球がポケットに入らず飛び出ることが多いです。これは元々公式規格のボールサイズ用のテーブルではないので仕方ない部分ではあります。

左:公式規格のボール(57mm) 右:付属のボール(48mm)

ポケットは公式規格のボールの約1.5個分弱

クッションの高さは公式規格のボールの半分ほど

公式規格のボールでラックを組むとこのぐらいのサイズ感

付属のキュー

付属のキューはキュー先(タップの先)までニスで覆われており、まともに使えるキューではないのでそのまま捨ててちゃんとしたキューを買いましょう。チョークが一切付かないしこんなものでまともに撞けるかいな。

BLF-6付属のキュー。片方はなんかトゲトゲしてる。。。

テーブルの水平

BLF-6は四方の足のところに高さが調節できるネジがついています。これで水平を調整するわけですが、これだけでは綺麗に水平が出ません。ラシャ面が一般的なビリヤード台で使われるスレート(石版)ではなくMDF(中密度繊維板)ではないからか、真ん中に支えるフレームがないからかわかりませんが、足だけで水平を調整しても真ん中だけへこんでいたり、盛り上がっていたりします。そのため、自分は家具転倒防止用のつっぱり棒を台の下に入れて水平を調整しました。

つっぱり棒を当てる部分の縦横でも調整する

使ったつっぱり棒と水平器はこれ。

BLF-6は自立式のテーブルに比べて外側に足があるため、テーブル下のスペースが広く、よりものを置けると思ったのでこれにしたのですが、このように水平出しをするのであればテーブル下のスペースは他のテーブルでも大して変わらない感じなので、他のテーブルでもよかったかなとも思います。まぁ他のテーブルも実はこのようにしないと水平が出ないかもしれませんし、そういった情報がないので結局は買ってみるしかなかったのですが。

良かった点

いつでも撞ける

自宅から近場のビリヤード場に行くには大体30分ぐらいかかるのですが、これがあるとすぐに撞けますし、雨の日など外に出たくないときも外に出ることなく撞くことができます。とにかく手軽に毎日撞けるというのはかなりのメリットです。

周りを気にしなくていい

自分専用の台なので、気兼ねなく限界撞点を探ったりできます。キューミスをして球が飛んでいっても隣の台の人に迷惑をかけるということがないのは心理的にも大きなメリットですね。

完全にひとりで練習ができる

自分がビリヤード台を買おうと決めた1番の理由がこれです。ビリヤード場に行くと、ひとりで撞いてても周りのテーブルに他の人がいることが多いと思います。例えば

  • 上手いけどミスするとイライラして舌打ちしたりバット尻を叩きつけたりする人
  • 複数人で来てテーブルの周りに意味もなく立っててすごい邪魔な大学生
  • 頼んでもいないのに知ってる話を延々と教えてきた挙げ句、人のキューを勝手に使って講釈しながら撞いて場をめちゃくちゃにするおじいちゃん

などなど。まぁそういったストレスから解放されてひとりで練習をしたいという願いが、ビリヤード台を買うことによって叶えられます。いや本当にストレスフリーで練習できるのはめちゃくちゃいいです。

悪かった点

それなりに大きいので賃貸にはつらい

これはまぁさもありなんという感じです。わかってて買いましたが、自分の家ではまともに全方位から撞けるようには置けません。通常のキュー(約148cm)を使ってちゃんとしたゲームをしようとすると10畳以上が必要なようですが、うちにそんなスペースはない。なので、長短クッション2つを潰して部屋の端に設置しています。それでも厚みを見たり球の動きを研究したりはできます。

足の遊びが多い

BLF-6は足を折り畳めるようになっており、設置する時は足を立ててノブボルトで固定するようになっています。

ですが、この状態でも前後にかなり動かせるため、設置の際にポジションがなかなか決まりませんでした。動かすとそれに応じて高さも変わるので水平出しにも影響が出ます。また、遠い球を撞く際に台に寄りかかり過ぎると足が動いてしまうので注意しないといけません。

ジャンプショットがほぼ無理

MDFは結局のところ「木」なので、スレートに比べて反発力がなくジャンプショットが難しいです。厚いMDFなら違うのかもしれませんが、少なくともBLF-6では反発力が足りません。唯一、下にフレームがある場所に手球を置くとかろうじてジャンプショットできますが、他の場所に置くと少しも飛びません。

まとめ

気になるところはいくつかありますが、それらを鑑みてもすぐに撞ける、気兼ねなく撞けるというメリットが個人的には大きいかなという感想です。BLF-6はラシャやクッションの交換ができないので、もし使っていくうちにラシャが傷んで無理だなと思ったら違うタイプの6フィートのビリヤードテーブルか、ラシャが交換できる7フィートのビリヤードテーブルを買おうかなと考えています。7フィートは置ける場所がないのでどうにか場所を都合しないといけないですが。