ビリヤードキューのグリップはおおむね3種類あります。

  • 糸巻き(リネン)
  • ノーラップ(ウッドハンドル)
  • 革巻き

まれにテニスラケットのグリップを巻く人もいるようですが、ほとんどは上記のどれかだと思います。今持っているキューもノーラップと革巻きなのですが、今回革巻きのキューのグリップを牛革の象型押しから本物の象革にしました。

見た目

希望としてはキャラメルのような茶色が巻きたかったのですが、茶色は今回の色しかないようでしたので妥協しました。黒に見えますが、一応茶色です。
巻き替える前は牛革の象型押しでしたが、見た目は全然違います。前のグリップの画像を撮っていないので比較を載せられませんがとりあえず全然違います。象は大きいので部位によってシワの入り方が違うらしく、いくつかパターンの違う革を見せてもらいました。自分は見た目と、シワが多いもののほうが滑りにくそうという理由からシワが多いものを選びました。

手触り

こちらも牛革とは全然違います。象革は本当に独特な手触り感で、他のものに例えるのが難しいのですが、あえて例えるならとても目の細かいサンドペーパーのような感じです。自分は手汗をあまりかかないので最初に触った時は滑りそうな感じがあったのですが、実際持って撞いてみるとほぼ滑る感じがなくてかなりよい感触でした。

象革特有のこの細かい模様に滑り止め効果があるような気がしている

あと、撞いていくうちに象革が汗を結構吸うみたいで、さらに滑らなくなってきます。ボルダリングするときのチョークをつけた滑らなさの感じに似ています。もちろんグリップを持つ力をさらに弱くすれば滑るので、そこはノーラップとの違いですね。1

価格

具体的な価格は控えますが、かなりお高かったです。象革自体が貴重なためそれなりに覚悟はしていましたが、想像の倍ぐらいの価格でした。それでも象革を0.6mmに漉いた上で状態の良い革なので妥当なのかもしれません。

まとめ

象革は乾き手でも滑らない革だったので、価格が高かった以外はおおむね満足しています。実は象革かサメ革のどちらにしようか迷ったんですが、キューのデザイン的に象革のほうが合うだろうと思って今回は象革にしたところもあるので、次回革巻きの機会があればサメ革を試してみようと考えています。象革が高かったこともあり巻き替えるには結構抵抗があるので、いつになるかはわかりませんが。


  1. ノーラップは汗ばんでくると握らず手に乗せているだけでも全然滑らない ↩︎