Hit Boxの基盤をBrookのUniversal Fighting Board(以下UFB)に載せ換えたので書いておきます。
UFBのJ9を別用途に使いたかったので今回の手順ではコードを切ったり繋げたりしました。なので同じことをすると元のHit Boxの基盤に戻せません。もし行う場合は自己責任でお願いします。

J9を使う場合は下記を買って繋ぐだけでできると思いますが、ファストン端子は曲げないと多分ケースに収まらないです。(やったことはないのでこちらも自己責任でお願いします

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必要なもの

コードの切断

各ボタンのコードをUFBに繋げるために配線をする必要がありますが、今回は既存のコードを再利用することにしたため、まずはコードの切断をします。

純正のままの中身
ここのボタンのコードをニッパーで全部切断します
切断したコネクタ

Hit Boxの取り外し可能なUSBコードコネクタはそのまま使いたいのですが、最初から挿さっているコネクタはUFBのUSBヘッダーピンと規格が違っていて、そのままではUFBに挿せないのでこちらも再結線するために切断します。

取り外し可能なUSBコードコネクタ
このコネクタに繋がっているコードをニッパーで切ります

ボタンコードの再結線

コードが切断できたらUFBに繋ぐために色々やります。

ボタンのコードはAWG22で被覆を剥きます

ボタンコードの被覆を剥いたらJ3に挿してネジを締めて結線します。

この青いやつがJ3

差し込む導線の長さが短いと被覆に当たってうまく結線されないので、短すぎず長すぎずで被覆を剥かないといけません。
一旦差し込んでみて、剥く長さを計るとよいです。

どこに何のボタンのコードを繋ぐかはBrookのページを見てください。

https://www.brookaccessory.com/detail/06960737/#cont10

また、純正Hit Boxでは各ボタンのGNDが1本1本基盤に繋がっていますが、UFBのGNDの数は限られているのでGNDをまとめる処理が必要です。

複数のGNDのコードを1本にまとめる

UFBに繋ぐGNDのコードは途中の被覆を剥いて導線を出し、先端の被覆を剥いた残りの各ボタンのGNDのコードを繋げて絶縁テープで巻きました。
本当はファストン端子を数珠つなぎにしたかったのですが、旗型のファストン端子がすぐに手に入りそうになかったので諦めました。

TOUCH PAD KEY/L3/R3

TOUCH PAD KEY/L3/R3はJ3ではなくJ4に繋ぐ必要があるので、別でコネクタを作って挿します。

被覆を剥いたコードに端子をかしめます

ホーザンP-706でかしめる場合は1.7Lを使います。1.7Hだとかしめる高さが合わないのでうまくかしめられません。

端子は空いている方を上にします

端子の手前側は被覆に巻くやつなので、奥側を使ってかしめます。被覆用のはΦ1.8で軽く握って巻きます。

PHコネクタにカチッと音がするまで差し込む
UFBのJ4に差し込む

USBの再結線

ボタンのときと同じ感じで、被覆を剥いてQIコネクタ用端子をかしめてコネクタを作ります。

USBのコードはAWG26で被覆を剥きます
端子は繋がってたりする
ニッパーで必要な分だけ切って使います
ボタンのコードと同じく1.7Lでかしめます

かしめた端子をPHコネクタのときと同じ要領でQIコネクタに挿します。

コードの色とUSB端子の対応は

  • 赤: VDD
  • 黄: D-
  • 青: D+
  • 黒: GND

です。

QIコネクタ

黒の1番太いコードは元の基盤のコードと繋げてシャーシグラウンドを取ったほうが動作の安定性が上がるらしいのでそのようにします。
USBコード側はAWG20で、元の基盤のシャーシグラウンドを取るコードのほうはAWG18で剥いて結線してシャーシグラウンドを取ります。

J6-1のUSBピンにQIコネクタを挿します。シャーシグラウンドも取る

UFBの通電確認LEDを光らないようにする

D1は青いチップLEDで、UFBに通電している場合にめっちゃ光ります。自分のHit Boxはクリアボタンにしているため邪魔だったのでニッパーで割りました。

まとめ

Hit Boxの基盤をUFBに換装するのは手間はかかりますが、電子工作とか全くわからない自分でも意外に簡単にできました。

換装済みHit Box。良い

冒頭でも書いたとおり、単純にUFBに乾燥するだけならBrookから出ているハーネスセットを買ってつけるだけでできます。ですが、自分はJ9をボタンを光らせるためのハーネスに使いたかったので今回のような手順を取りました。
というわけで、次回はボタンを光らせる回です。